【鍼の効果は脳による小さな変化】

acupuncture

鍼の効果は脳による小さな変化

 

鍼の効果について

鍼灸とは、経絡に基づいた経穴(ツボ)に鍼を刺したり、お灸をすえる東洋のアプローチです。

acupuncture

解剖学的には、経穴や経絡に何もないと言われていますが、何故効果が出る人がいるのでしょうか?

鍼の効果について、このような実験&研究があります。

鍼は最小限の変化

「偽物と実際の鍼灸の間には小さな違いがあることが判明してる。 3025人の患者を対象とした13件の試験を検討した。本物と偽物の鍼治療と、鍼治療以外のグループとの間にある程度大きな差がありました。重大な結果は、この大きな差でさえ、100ポイントの痛みスケールで10ポイントの改善に対応しただけだったということでした。コンセンサス報告書13は、この種の変化は、「最小限の変化」または「小さな変化」として記述されるべきであると結論付けた。患者が多くの効果に気づくのに十分な大きさではない。

Madsen MV, Gøtzsche PC, Hróbjartsson A. Acupuncture treatment for pain: systematic review of randomised clinical trials with acupuncture, placebo acupuncture, and no acupuncture groups. BMJ. 2009

「17,922人の患者を対象とした29のランダム化比較試験のメタアナリシスを行った。患者は様々な慢性疼痛状態の治療を受けていた。鍼灸は偽物よりも優れていたが、臨床的に重要ではない微量の差であった。」

※メタアナリシスとは複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析すること。

Vickers AJ, Cronin AM, Maschino AC, Lewith G, MacPherson H, Foster NE, Sherman KJ, Witt CM, Linde K. Acupuncture for chronic pain: individual patient data meta-analysis. Arch Intern Med. 2012

鍼はゴムの手でも効果がでる

実際の手を見えない位置に隠し、ゴムの手を見える位置に置きます。

そこで、ゴム手を撫でて、見えない手を撫でることを行なっているとゴム手が自分の手のように錯覚していきます。

その後、fMRIを用いて脳活動を測定しながら、組み込まれたゴム手に鍼灸刺激を経穴に適用したという実験です。

「ゴム手が実際の身体に完全に組み込まれると、ゴム手に鍼刺激が起こり、背外側前頭前皮質(DLPFC)、島皮質、二次体感覚皮質における脳活動、鍼を刺された後に感じる感覚の体験がもたらされた。」

「島皮質の活性化は、ゴム手に鍼を刺された感覚と関連していた。」

「これらはおそらく、脳内の内受容性システムからのトップダウン調整のためであった。」

Psychophysical and neurophysiological responses to acupuncture stimulation to incorporated rubber hand.
Chae Y, et al. Neurosci Lett. 2015.

まとめ

これらの研究から、偽物の鍼より本物の鍼の方が、ほんの少し変化が大きいが、その原因は脳(中枢神経)の影響だと考えられます。簡単にいうとプラシーボ効果による影響が大きいということです。

そして、経穴の約70%は神経の出口点だという話もあります。神経が、筋膜から表層にでてくる出口点で絞扼され、その出口点と経穴の位置が多く重なるということなのです。

また、鍼を刺した時に、その部位の組織が鍼を掴む感覚があると聞いたことがあります。組織が収縮する事により、周囲にある細い神経や脈菅が、伸びたり縮んだりして血流が変化する可能性も考えられます。

経絡は物質的に見えないということから考えると、

1.中枢神経によるプラシーボ効果

2.末梢神経・微細な神経の変化

3.それら神経周囲の組織(血管系)の変化

4.DNICによる、痛みで痛みを減少させる現象

DNICについて >

これらによって生み出されていると考えられます。

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