【大腰筋をお腹からリリース?】田園調布のマッサージしない整体 ニューロ・リラックス

大腰筋をリリース?

大腰筋とは、腰部や腹部の体幹部と、下半身を繋げる大切な筋肉です。

とくに膝をあげたりする、股関節の屈曲に関わり、歩行をするのにとても必要です。

参考文献:分冊解剖学アトラスⅠ運動器

この大腰筋をリリースするという名目で、腹部の腹直筋の横に指先を深くいれる手技が、オステオパシーなどであります。

しかし問題点があります。

腹部から大腰筋を触診しようとすると、これらが手前に存在しています。

1.腹部の皮神経、細い血管類

2.腸、奥には腎臓

3.交感神経菅

4.腹部の太い血管

これらの存在を無視して、奥にある大腰筋に触れることはできるのでしょうか?また間接的に圧力を届かせても、大腰筋が変化するのでしょうか?

それよりも上記の組織を傷つける恐れの方が高いのが現状です。

下記参考文献ページ、Serious warningには、軽い虫垂炎だった患者さんに大腰筋リリースを行なったことで、破裂したとの文章が載っています。

参考文献:
・Psoas… release me, let me go!
/Adam Meakins / March 26, 2014

・SERIOUS WARNING – If you do any releases to your Psoas or Abs, you MUST READ THIS /Antony Lo / 21 Jan 2015
・Psoas, So What?
Massage therapy for the psoas major and iliacus (iliopsoas) muscles is not that big a deal
/updated Feb 3, 2017 (first published 2010)
by Paul Ingraham, Vancouver, Canada bio/

まとめ

表層にある皮膚や神経を無視して筋肉や骨を触ることは不可能です。

また内臓マニュピレーションなどもありますが、危険性がかなり高いのが現状です。大腰筋リリースも同じです。神経や血管、ましてや内臓を無視して筋肉をターゲットにするのは間違っています。

ではなぜリリースされたように感じるのでしょうか?

それは腹部にある皮神経がゆるむこと。そして股関節を屈曲させた肢位で行うと、腰から出ている鼠蹊部近辺の神経のテンションがゆるみます。

奥ではなく表層。

筋肉や骨ではなく皮膚や神経。

手技療法家の思考がチェンジしてほしいものです。