相反抑制理論は操体法/PNF/METなどの等尺性収縮の理論とはなり得ない。-自由ヶ丘/田園調布/神経の整体サロン・東京デルモ

相反抑制理論とは?

ある筋肉を収縮させると、拮抗筋と言われる反対側の筋肉が弛緩します。そのおかげでスムーズな関節運動が起こります。

これを相反抑制と言います。例えば腕の上腕二頭筋を収縮させると、反対側の上腕三頭筋が弛緩するということです。

等尺性収縮とは?


等尺性収縮とは、筋肉の長さを変えずに収縮させることを言います。
例えば腕を曲げようとする動きを止めるとその状態になります。

相反抑制と手技

実際の手技では、操体法、PNF、マッスルエナジーテクニック、理学療法などで使われています。施術者が手などで動きに抵抗を与え、受け手がそれに逆らうように力を入れて、その後脱力するというプロセスを行います。

ある筋肉を収縮させることで、反対側の筋肉の緊張をとる、その根拠として相反抑制理論が使われます。

相反抑制理論は間違っている可能性。

しかし、Ladermanという方の「Therapeuti Stretching/ELSEVIER出版」という本にこのような記載があります。


 

「この反応は弱く、機能していなく、数ミリ秒(1/1000秒)しか続きません。連続的に誘発することはできない。」

This response is weak, non-functional and lasts only a few milliseconds; it cannot be induced continuously (tonically).

「運動中、相乗的なペアの共収縮がしばしば起こり、これは相反抑制を意味しない。このような共収縮は、MET / PNFの活動期中に示されている。」

during movement there is often co-contraction of synergistic pairs, which means no reciprocal inhibition . Such co-contraction has been demonstrated during the active phase of MET/PNF.

さらに、実験により、一方の筋肉の収縮が大きくなればなるほど、もう一方の収縮は大きくなる。という結果も出ているそうです。

参考文献:Therapeuti Stretching/ELSEVIER/Laderman


 

DermoNeuro Modulatingでも、等尺性収縮後の弛緩テクニックは使いますが、相反抑制理論を使っていません。

普段とは違う筋収縮が起こることで、末梢神経と神経への血管配列が変化して、緊張が減るといっています。

さらに認知神経リハビリテーションの「リハビリテーション・ルネサンス 宮本省三著」には、等尺性収縮で運動錯覚が起こるとの記載があります。

まとめ

私は等尺性収縮後の弛緩アプローチの根拠として、2点が関与していると考えています。

1.末梢神経の循環変化。

2.中枢神経である脳の運動錯覚。

特に2については、動きたいのに動けないという状態を様々に与え、その後、弛緩させたりストレッチすることで、ボディ・イメージと、運動イメージが変化する結果、筋緊張が減ったり、可動域が増えていると考えています。

つまり、等尺性収縮後の弛緩テクニックは、脳と末梢神経、つまり神経系へのアプローチの可能性が高いと考えます。

他力的な筋への刺激、反射を引き起こさせるというだけでは、元の状態にすぐ戻ってしまいます。

脳を変化させることで、効果が長く続きます。運動錯覚は揺らすことや皮膚の伸展でも起こっています。

dermoでは運動錯覚を使うことで、脳の認識を変化させることを主にしています。

Posted by shin