【筋肉の緊張と弛緩をつかさどる、脊髄反射による3つの抑制】神経科学セラピー Neuro Relax 田園調布の整体

脊髄反射・3つの抑制

①伸張反射と拮抗抑制(Ia抑制)/筋紡錘

筋紡錘とは、筋肉の中にあり筋肉の長さと変化の速さを監視するセンサーです。

伸張反射と拮抗抑制の働きとは、過度の伸張から筋を守ることです。

伸展反射とは、筋が伸ばされると、筋を守るために反対側の拮抗筋を弛緩させ、伸ばされた筋とその仲間の協力筋を収縮させる反射のことです。

その時、反対側の拮抗筋を弛緩させる働きが拮抗抑制です。

少し詳しく書くと、筋が伸ばされると筋紡錘にあるIa・II感覚ニューロン(収縮には反応しない)が発火し、脊髄の抑制介在ニューロンに信号を送り、拮抗筋のα運動ニューロンを抑制し、拮抗筋を弛緩させ、更に伸ばされた筋と協力筋を収縮させます。

ちなみに筋紡錘の錘内筋にある
γ運動ニューロンという運動神経は、錘外筋(骨格筋。普通の筋肉のこと)が収縮すると、錘内筋が弛緩してしまうため、錘内筋を収縮させて筋紡錘のセンサーとしてのテンションを維持する働きがあります。

②自原抑制(Ib抑制)/ゴルジ腱器官

ゴルジ腱器官は、筋肉と腱の中間にあり、腱のテンションを監視するセンサーです。

この自原抑制は、筋のテンションを一定に保つ働きがあります。

筋が収縮すると、その筋をゆるませ、反対側の拮抗筋を収縮させます。収縮した筋のα運動ニューロンを抑制し、弛緩させるので自原抑制といいます。

筋が収縮(伸展でも閾値は高いが興奮する)すると腱が伸ばされ、ゴルジ腱器官にあるIb感覚ニューロンが発火し、脊髄の抑制介在ニューロンに信号を送り、収縮した筋のα運動ニューロンを抑制し、さらに拮抗筋を収縮させます。

拮抗抑制の逆の働きです。

③反回抑制/レンショウ細胞

筋肉を収縮させるとき、筋のα運動ニューロンへ信号が送られますが、反回側枝という神経の枝を通し、同じ信号が脊髄のレンショウ細胞という抑制性介在ニューロンへも送信されます。

そのレンショウ細胞の働きにより、収縮した筋と、仲間である協力筋のα運動ニューロンを抑制し、それらの筋肉を弛緩させます。また拮抗筋への拮抗抑制自体を抑制し、拮抗筋を弛緩させます。
バランスを取り戻し、中間位に戻すような働きがあります。

・α-γ連関

α運動ニューロンは、骨格筋を収縮させる神経です。

γ運動ニューロンは、筋紡錘にあり、錘内筋を収縮させる神経です。

α-γ連関とは、錘外筋である骨格筋と筋紡錘の錘外筋繊維のテンションのズレを無くそうと、αとγ運動ニューロンが同時に働くシステムの事です。

等尺性の筋収縮をするとき、錘外筋の活動とともに筋紡錘の求心性信号も高まります。

これら③つの脊髄反射やα-γ運動ニューロンの働きにより、人は脳を介さずに反射的に動くことができます。しかし、このシステムの不具合により筋の過緊張も起こることがあります。

 

感覚受容器, 慢性症状